水産マンスリーレポート

2013年1月号 (1/3)

商品情報

“もういくつ寝るとお正月、・・・”
今年も余すところあと僅かとなり、新年を迎えます。
正月にお節料理と雑煮は欠かせませんが、
寒魚(鰤、鯖、鱈、牡蠣、鰆等)と冬野菜(白菜、大根、蕪、牛蒡、葱等)の料理も食したいものです。
1月号をお届けします。

青 物

ノルウェーサバ

今年のノルウェーサバの現地水揚げは巻き網、トロールともほぼ終了しています。
現地在庫もほぼ完売しており、前月同様に日本以外の他国向け販売が順調なことと円安の影響もあり、相場は強含みとなっています。
引き続き来年1月から再開されるトロール物の価格が注視されます。

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
現地オファーは横ばいで推移しています。
漁模様も芳しくありませんが、日本側の製品買付けが弱い為、工場稼働を考慮し、意図的に価格を下げるといったパッカーが一部見られる状況です。
冬季需要もあり比較的荷動きは良くなっていますが、依然小型サイズ(2/3g以下)の動きは低調です。

(真ダコ)
現地オファーは少しずつですが、下げ傾向です。
但し、この円安を受け、製品単価を下げることが出来なくなっており、日本各社の積極買いは見られません。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

漁獲のピークシーズンとうに終了し、漁は低調に推移しています。
各社売り先行の中で一部安価品も出回っていましたが、底をついた模様で、この円安の中で下がりつつあった相場も少し締まってくると思われます。
但し、小型サイズ(2/3g以下)の荷動きは低調に推移しており、スポットの安価品などが一部で流通している模様です。

い か

スルメイカ(船凍)

小木船団は今月でほぼ漁が終了します。
八戸船団は一部、1月も引き続き操業しますが時化などの影響で水揚げは殆ど期待出来ません。
トロール漁の不漁やイカの成長不足、生イカの不漁など様々な要因が絡まり、また船凍イカの加工原料としての確保などが影響し、業務用での船凍イカは今後どのサイズも品薄傾向になってくると思われます。特に小木箱に関しましてはブロックを中心に小木港での水揚が極端に少なかった為、現在既に品薄になっています。
しかしながら、年明けから年度末に掛けて消化が進まなければ、相場が軟調になる可能性もあります。

その他イカ

ツボヌキイカなどの製品価格が確りとしてきました。
特に40尾より大型は相場上昇し、且つ品薄状態になっています。
年明けからは通常スルメイカ漁は途切れますので、品薄のままの状態が続くと思われます。
尚、九州のスルメイカ巻き網は1月~2月まで漁があると思われますので、それに期待します。

※弊社では11月より九州スルメイカを加工し販売しています。
ツボヌキ・ゲソともIQF仕立てでお使い易くなっております。
また、5尾袋入りもございますので是非ご利用下さい。

ほたて貝

ホタテ貝柱

オホーツク海のホタテ漁は各地で終漁となり、最終的な漁獲量は約29万MTとなりました。
今期はシーズンを通して低歩留まりと生育不良に悩まされる結果となり、原貝価格は昨シーズンと比べて平均2割安となりました。
このような状況下、製品の荷動きは11月頃より円安を背景としたアメリカ・中国向け輸出が先行しており、活発とまではいかないまでも、国内向けと比べては順調な荷動きとなっています。
今後も円安が続けば更に活発化するものと考えられます。
一方で国内向けは、年末商戦で漸く荷動きが出てきていますが、数量は限定的となっています。

ボイルホタテ

ボイルホタテは年末に入っても尚、順調な荷動きを保ったままで既に各サイズ品薄となっています。
比較的アソートが多かったM、Sも品薄となっており、大卸価格で各サイズ¥750/㎏~。
今シーズンは昨シーズンの高値の反省からシーズン当初より¥600/㎏台の値動きで推移した結果、あらゆる場面で需要が復活し、活発な荷動きとなりました。
新物は年明けより生産が順次行われますが、価格・数量ともに安定するのは3月頃になる見込みです。新物の価格は現行の相場を引継ぐものと推測されます。

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