2012年7月号 (2/3) | ![]() |
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既報通り、一部原卵が現地にて棚上げ状態のままで好転の兆しがありません。秋口まで膠着状態が続くのでは?との観測も出ています。状況次第では来年以降の買付地図が変わる可能性もあります。
上記カナダ原卵状況等により、シトカ産が今年の贈答用塩数の子の中心原料になることは間違いないと思われます。
国内抱卵の荷渡し及び中国加工が各社開始された模様です。
7月に大相場出るか?注目されるところです。
約15,000stの漁獲で終了しました。
情報では$1,500/st(FOB、卵率10%ベース)で成約の模様です。
6月下旬より順次国内搬入-検品の予定。
巻網品はサイズバラツキが大きいと言われており、ガラ評価が価格決定のポイントとなりそうです。
結局、氷の移動終了する前に魚群が来遊し、通常とは違う漁場で、定置網ではなく、刺し網で漁獲した模様です。
6/20前後にはほぼ終了したとの情報です。
漁獲数量・卵率など現状不明ですが、7月中旬以降中国中心に貨物到着の予想。
中国国内はニシンが不足しており、中国国内向け中心に販売されていくと予想されます。
ベトナムでは、2~3月に続き新物時期に入った5月以降も病気が発生した模様です。
昨年のように池入れの80%が死滅した状況にまでは至ってないものの、原料は高騰しています。
そのため、生産も遅れての新物スタートとなっています。
インド・タイも以前発生した抗生物質の問題により、今年の春より日本搬入時に命令・モニタリング検査が強化され、各社は搬入に慎重になっている模様です。
現地水揚げも最盛期となり、順調に推移をしています。
EUの経済情勢の悪化、日本の買いも弱いことから、弱含みな状況にあるものの、タイでは加工賃の値上げで、予想されたほどの値下げとなっていません。
ベトナムではタイの状況と病気の発生により、こちらも予想されたほどの値下げとなっていません。
BTは13/15、16/20の大型サイズが中心となっています。
先月まで品薄状況にあった26/30以下の小型サイズは徐々に搬入し始めていますが、まだ品薄状態が続いています。
また、抗生物質検査の実施及び鈍い荷動きで、各社様子見での搬入スタートとなっています。
バナメイは現地水揚げが最盛期にあたり、国内製品もジリ下げ傾向となっています。
バナメイ加工品はタイを中心に弱含みとなっています。
インドネシアは横這いで推移しています。
26/30,31/40サイズは、依然品薄感が残っています。
また、ベトナム減産も含め、新物小型サイズ(71/90)の品薄が暫く続くと思われますので、サイズ変更も含め、注意が必要です。
漁は終盤となり、順調に漁獲枠(52,500Mt)を消化中です。
しかしながら、身質の程度が低くなっており、Softshellが散見されれば枠を残したままクローズされる場面も予測されます。
対日向けは、13,000Mtと推測される事から、順調に確保が行われていると予測します。
順調に枠(18,135Mt)が消化され終盤となっています。
対米向けが主力となりましたが、対日向け分は順調に搬入され始めました。
気になるサイズ組成は当初の予想よりも若干大型が多いとの情報です。今後順次市場に拡販が行われると思われます。
5月連休以降も北海道/紋別を中心にコンスタントに搬入されています。
気になる価格ですが、K800円台後半でスタートした浜値も、今は、昨年並みに安定し取引が行われている模様です。今後の市場に注意が必要です。
今年2月から始まった日本海側漁(沿海州、間宮)の搬入量が思わしくありませんでした。
憶測として、活状態での韓国勢の引き合いが強く、今年、安価な加工用原料が調達出来ていない模様です。今後主力となるオホーツク海マガダン沖漁に引き合いが集中されると思われます。
その中で気になるのが品質です。生産者からは小型サイズは身入りが悪く、大型は汚れ(傷)が多く、生産効率が悪いとの情報が届いています。
今年の取引は、昨年の高値取引で痛手を被った流通業者が多く、その為市況は弱く、積極的な買い付けが見られない環境です。今のところ、現地との我慢比べの市況です。今後の展開に注意が必要です。
ロシア海域オホーツク海のタラバガニは端境期で搬入が無い状況です。引き続き加工業者は、国内外の在庫を物色しています。しかし、加工用である為、相場は横這いと予測します。それ以外では、今後搬入が見込まれるロシア産アブラガニ。アメリカ向け輸出が困難な為、日本の外食用・加工用としての扱いが見込まれており、今後、注意が必要と予想します。