2012年6月号 (1/3) | ![]() |
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金環日食が観測され、東京スカイツリーが開業しました。
花菖蒲が見頃を迎えており、これから梅雨入りで紫陽花が開花を待っています。
北海道では春鮭が揚がり、アラスカ/カッパリバーでも鮭漁がオープンしました。
太公望には待ち遠しいアユ漁の解禁も間近です。
6月号をお届け致します。
ノルウェーパッカーの在庫は、(巻網物・トロール物サイズ的にやや小さ目)約1万tと思われ、価格は為替の影響もあり、シーズン中より若干下げています。
国内大型サイズは不足気味であり、400/600、300/500は相場横這いに推移しています。
中国製品フィーレは、大型サイズの引き合いが強く、一方、中心サイズは一部安値玉がありますが、相場は横這いに推移すると思われます。
≪九州≫
4月後半より東海漁場で漁獲があり、海区400番台と500番台の魚が水揚げされ、5月に入りまだ本格的な漁ではないですが、500番台の魚が身質良く、加工向けに冷凍されています。
サイズは120~160尾/15kg中心。浜値@\3,500/~6,000。
対馬漁場は反応なく船団いません。
西沖漁場は150~200尾で脂なし。
≪山陰≫
100gサイズが混じり出しましたが、身質が良くなるのはまだ先かもしれません。
(岩ダコ)
現地の漁獲不振は続いており、価格高・搬入減の状況が継続しています。
GW需要後、比較的荷動きは落ち着いていますが、例年、夏に向けて大型サイズ5g以上の引き合いが強くなります。
更に真ダコの漁獲状況が岩ダコ以上に悪く、真ダコから岩ダコへシフトしているユーザーも見られることから、大型サイズ中心に今後引き合いが強まる事が予想されます。
(真ダコ)
岩ダコ以上に厳しい状況が続いており、漁の悪化により既に禁漁に入っている地域もあるようです。
寿司種のスライスを含め、真ダコ商材は非常に逼迫した状況が今後も続く事が予想されます。
春先から比較的好調であった岩ダコ漁もここにきて原料不足が囁かれています。
中国原料の不振の影響で買付オーダーは増加していますが、これから本格的なシーズンを迎えることから、漁の不振は原料相場の上げにもつながり、不安を抱えているパッカーもあるようです。
小型(2/3g、3/4g)中心のアソートとなっており、中国品含め大型サイズの不足感は続くことが予想されます。
オホーツク管内各地区に於いて6月より新物の本操業が開始されることから、ヒネ在庫は全体的に相場弱含みとなっています。5S以下の小型サイズは、量販店でのパック売りや回転寿司向けに順調な荷動きとなっています。昨シーズンは輸出が半分程度に落ち込んだ為、産地にも高値のヒネ在庫が余っていると思われます。仮操業での歩留りは約10%と低く、アソートも4~5Sと発育不良が顕著となっています。新物の価格は7月上旬くらいには大勢が固まる予定です。
今期の水揚げ計画は5万5,000MTとなっており、一部の浜を除いて5月の上旬時点でほぼ終了となっています。製品価格は¥600/㎏台(大卸価格)で昨年同時期と比べ¥200/kg程度安くなっており、量販店を中心に3S以下の小型サイズの引合いが強い状況です。大型、中型サイズは昨年の高値によりマーケットを一部失っており、売場を取り戻すには時間が必要と思われます。
来月から小木船が出漁します。
一部、八戸船は今月から出漁しますが、これは北太平洋での紫イカ狙いです。
市況は23/25サイズよりの大型は超高値推移、品薄です。
26/30以下のサイズは今のところ横這いですが、今後大型が皆無のためこれらのサイズへの移行が進み相場が高含みになるかも知れません。
尚、新物搬入は7月後半~8月、型は小型中心(41/50以下)の見込みです。
北太平洋の紫イカは既報通り夏漁(6月~)に期待です。
八戸でニュージーランドスルメイカが上場しました。
数量は少なく、大半が現地加工品原料にまわる予定ですが、一部業務用などで出回る可能性もあります。現在、品切れ状態の大型サイズ(11/15、16/20)もあります。
ただし、国内船凍イカの様に生食は出来ません。
一方、アルゼンチン松イカは約20万tが中国に入ってくる予定です。
その影響でイカ製品の日本国内相場が変動する模様でしたが一転し、この松イカは中国内需で消化される見通しも出てきました。今後に注目です。
アイスランド近海物が多少価格下げてきている模様ですが、今後のイルミンガー海域の新物漁次第になると思われます。国内製品の相場動向は横這いで推移中です。