2012年5月号 (1/3) | ![]() |
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陽がきらきら輝き、風が草花の香りを運んできます。
ツツジ、フジ、チューリップ、バラの花々が咲き誇っています。
ツバメが飛び交い、鯉のぼりが泳いでいます。
九州では鰤漁の真っ盛りで、北海道では連休明けに春鮭鱒漁が始まります。
5月号をお届け致します。
ノルウェー現地オファーは、300/500、400/600を中心に約20,000tのレベルで、価格は為替の影響も有り、1月トロール物の価格に比べてやや上げの状況です。
原料の国内オファーは若干の安値玉はあったものの横這いです。
大型サイズは小型中心のアソートの為、強含みです。
中国加工品は一部に安値玉はありますが、相場は概ね横這いに推移すると思われます。
≪ノルウェーアジ(陸冷)≫
対日向け数量は、中国加工分含め約16,000mtで終漁しました。
大相場(商社出し値)は、@k200~220。
300/400gの割合が多く、400gup及び200/300gのフリー在庫は極僅かです。
≪オランダアジ(船凍)≫
≪アイルランド(陸冷)≫
対日向け数量は約4,000mtで終漁。
大相場(商社出し値)は、
20kg 80~100尾型 @k170~190
20kg 100~150尾型 @k180~200
≪九州≫
現在、水揚げ少なく、ほぼ鮮魚・生切り加工向け主体となっています。
5月以降に期待します。
(岩ダコ)
長期的な原料不足による価格の高騰は収まらず、日本側も積極的な買いが見られない状況が続いています。
特に大型サイズ(5gカット以上)の引き合いが強いのですが、国内マーケットとの折り合いがつかず、各社様子見といった状況が続いており、国内在庫も少なくなっています。
日本側の買い控えが今後中国でどのような影響が出るのか注目です。
(真ダコ)
岩ダコ以上に厳しい状況が続いています。一部漁の悪化により禁漁を早める動きがあるといった話しも出ており、深刻な原料不足はしばらく続く事が予想されます。
中国の現状からベトナムでの積極買いが続いています。
ピーク漁期はこれからですが、製品の搬入も始まっています。
但し、大型サイズ(5gカット以上)に関しては、大型原料が寿司ネタ(開き)向けへ回される為、生産が難しく、中心アソートは2/3g、3/4gとなっています。
今後の搬入に関しては比較的安定すると思われますが、大型サイズの不足感は暫く続く事が予想されます。
依然として国内消費環境は厳しく、全体的な荷動きは停滞しています。ただ3S以下の小型サイズに関しては量販店でのパック売りである程度荷動きがあり、在庫は少な目となっています。一方でS~3Sの中型サイズに関してはアソートが多く、荷動きも悪いことから一部スポットで安い出物が散見されています。オホーツク管内各地区において6月より新物の漁獲が開始されることから今後更に相場弱含むことも考えられます。
4月の噴火湾のボイル向け原貝は¥140/㎏前後となっており、3月に比べ¥3~5/㎏程度上昇しました。これは歩留りがピークに差し掛かっていることや、ボイルの生産が最盛期に入ったことが要因と考えられます。今期の水揚げ計画は5万5,000MTとなっており、4月の上旬時点で8割程度消化し、一部の浜では4月中に終了となる見込みでシーズンは大詰めとなっています。歩留りは28%前後でアソートはL~S中心。価格は¥600/㎏台(大卸価格)となっており小型サイズを中心に活発な荷動きとなっています。
6月の出漁まで各社在庫分からの販売となっています。
サイズ別では超大型サイズの11/15は市中から全く無くなり、16/20・ 21/25 のサイズまで品薄 → 高値となっています。
新漁が始まりましても、このサイズのイカが獲れるのは9月以降と予想されますので、まだまだ品薄感は続きそうです。
26/30以下のサイズも堅調な相場推移をしています。
北太平洋の紫イカは既報通り夏漁(6月~)に期待です。
今年はARG(フォークランド)のマツイカが豊漁との情報です。
現在15万tを越える漁があり、まだもう少し上積みがある様です。
形状は日本のスルメイカに酷似しており、以前は三陸を中心とした加工メーカーがツボヌキやイカリング・ 短冊などに加工していました。
漁船は多国籍ですが、主に中国船、台湾船(あわせて約200隻)が漁獲し、中国本土に大半を水揚げする予定です。
夏場以降中国で作った製品が日本に搬入されるのは明らかであり、製品相場動向も注目されます。
3月に決算絡みの安値オファーは散見されたものの、相場への大きな影響はありませんでした。
その後の製品市況は横這いで推移中です。
原料市況に於いても、一部アイスランド近海物で多少安値のオファーはあった模様です。