2012年4月号 (1/3) | ![]() |
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今年はまだ肌寒く、やはり春の訪れが遅いようです。
それでも、菜の花、梅が満開です。
桜前線が平年より遅れているようですが、しっかり芽吹いています。
駿河湾の桜えび春漁は、4月1日が解禁予定日です。
4月号をお届け致します。
1月からスタートしましたトロール物は、約50,000tで終了しました。
日本インポーターは買い付けに付いては概して消極的でした。
やはり、昨シーズンの巻網物で十分な手当てが為された為と思われます。
それでも買い付け数量は約10,000tレベルであり、引き続きオファーはあるものの、為替(円安)等の影響で¥15/kgレベルUPしている状況です。
国内相場は原料・製品共に大型サイズが不足気味である為、春に向けて価格帯は横這いに推移すると思われます。
≪ノルウェーアジ(陸冷)≫
対日向け数量は、中国加工分含め約16,000mtで終漁しました。
大相場(商社出し値)は、@k200~220。
300/400gの割合が多く、400gup及び200/300gのフリー在庫は極僅かです。
≪オランダアジ(船凍)≫
≪アイルランド(陸冷)≫
対日向け数量は約4,000mtで終漁。
大相場(商社出し値)は、
20kg 80~100尾型 @k170~190
20kg 100~150尾型 @k180~200
≪対馬≫
3月上旬より小アジ(180/200尾型)の水揚げがスタートしましたが、本格化は早くても4月中旬以降と予想されます。現在、鮮魚・生加工向け主体で一部冷凍買い付けされています。
*冷凍浜相場
150/160尾型 @箱3,800~3,500
170/180尾型 @箱2,800~2,500
190/210尾型 @箱2,200~1,800
≪西沖・東海≫
一時、多少の安値玉が散発的に見受けられたものの相場全体への波及はなく、現状横這いで推移中です。決算月ということもあり、在庫ポジションによってはいくらかの安値玉が出てくる可能性もあるかもしれません。今後需要期から外れてきますが、ヨーロッパ漁も散発的ですので、相場の大きな乱交下はないものと推測されます。
(岩ダコ)
現地パッカーの強気の姿勢は変わらずですが、日本側の積極的な買いは見られません。
原料が少ないといった要因もありますが、現在の日本のマーケットを考えると価格の折り合いがついていないのが一番の要因と思われます。
こういった日本側の姿勢を中国側が今後どのように捉えるかによってですが、急な価格の下げは見込めない模様です。
(真ダコ)
岩ダコ以上に厳しい状況が続いています。寿司種等の製品も価格高騰しており、今後岩ダコ以上に供給面が心配されます。
シーズンはまだ少し先ですが、例年に無く漁模様は比較的良いようです。
現在の中国の状況から日本の積極買いが予想される為、価格の上げも考えられますが、関税差(ベトナム0%・中国9.6%)もあり、中国との価格差はなかなか縮まらないのではないかとの見方が強いようです。
但し、中国産の不足分を補えるほどの物量はこなせない為、ボイルカットダコの国内在庫自体は
品薄傾向がしばらく続く事が予想されます。
低調な荷動きは変わらず、特にS、2Sサイズが市中在庫多く相場下げています。
また決算月となった3月は、一部で極端に安い玉が散見されました。
4Sサイズ以下に関しては、粒単価の安さから量販店でのパック売りや回転寿司向けで順調な荷動きとなっています。
今後も粒単価の安い小型サイズ中心の荷動きになると思われます。
下げ相場も落ち着き、徐々に新物が出始めており、今期の予想アソートはM~2Sサイズ中心です。在庫過多となっていました2L、Lサイズも適正在庫水準となっており、極端に安い玉は消失しました。価格は¥680/kg~(大卸価格)となっており、昨年、一昨年の同時期と比べ¥100/kg程度安くなっています。
3/21に倉出し分で僅かな数量の入札がありましたが、既報通り3月中旬で終漁となっています。
全体的に荷動きは少なく、相場も落ち着いています。
4月~の需要期に向け近海生イカ漁の状況次第で、船凍品の相場が今後左右されると思われます。
北太平洋の紫イカは冬漁が無く、次回は5月中旬からスタートするであろう夏漁に期待です。
原料事情は切迫しており、中国船漁獲の原料で中国加工の製品が若干日本に搬入している位です。
今年に入りARG松イカの漁が豊漁です。アルゼンチン領海内外で中国船・台湾船合せて約30隻が操業中です。今までの累計で約8万トンは獲れた様です。
大きさも初めの内は100g台でしたが、2月後半から300g台が中心になった様です。
今後、中国から加工品の案内が増えてくると思われます。尚、漁は夏頃まで続く見込みです。