水産マンスリーレポート

2012年2月号 (1/3)

商品情報

厳しい寒波が到来しています。
寒さと乾燥で、インフルエンザが流行っています。
うがい、手洗い、マスク、加湿器、睡眠等と、魚食で健康を維持したいものです。
日の入りも段々と遅くなり、梅の開花ももう直ぐです。
2月号をお届け致します。

青 物

ノルウェーサバ

2012年1月よりノルウェートロールの水揚げがスタートしました。
現在約25,000tの水揚げで、年内シーズン(巻網)物のオファーも有り、価格は弱含みの推移です。
国産サバも各地で水揚げされていますが、原産地の問題等での製品の価格差が注目されます。
中国加工品は12月より国内搬入が始まり、昨年より高値にて販売が推移すると予想します。

輸入アジ

≪ノルウェーアジ(陸冷)≫
対日向け数量は、中国加工分含め約16,000mtで終漁。
大相場(商社出し値)は、@k200~220。
300/400gの割合が多く、400gup及び200/300gのフリー在庫は極僅か。


≪オランダアジ(船凍)≫

Channel漁場

現時点の対日向け数量は約8,500mt。
年明けも漁が続いており、2月末頃迄は対日向けに可能な魚質と予想されます。
大相場(商社出し値)は、魚質によって違いますが、
20kg  80~100尾型 @k200~240
20kg 100~150尾型 @k180~220

西アイル漁場

現時点の対日向け数量は約4,000mt。
Channel漁場同様年明けも漁は続いていますが、2月上旬で対日向けに不向きな魚質となる可能性が大と思われます。
大相場(商社出し値)は、
20kg  80~100尾型 @k170~190
20kg 100~150尾型 @k180~200


≪アイルランド(陸冷)≫
対日向け数量は約4,000mtで終漁。
大相場(商社出し値)は、
20kg  80~100尾型 @k170~190
20kg 100~150尾型 @k180~200

カットタコ

中国カットダコ

(岩ダコ)
旧正月に入り、生産は一時止まっています。
昨年夏季の禁漁明けから約半年で現地オファーが約3割上昇と非常に厳しい状況を受け、荷動きも例年と比べ鈍っています。
中国側は強気な姿勢を崩す様子はなく、水揚げ減による価格の上げは、旧正月明けも続くと思われます。
しかし、製品価格高騰で日本国内の消費が鈍化しており、日本商社もフィリピン、インドネシア、ベトナム等に買い付け拠点をシフトし始めていることと、高値オファーの中国からの買い控えの動きも出てきており、この状況をみて現地がどのように判断するのか注目されます。

(真ダコ)
岩ダコ以上に厳しい状況が続いています。旧正月明けに大幅な価格の上げを唱えているパッカーもあり、今後岩ダコ以上に搬入状況が悪くなる事が予想されます。

ベトナムカットダコ(岩ダコ)

今シーズンの漁はほぼ終わっており、来春までまとまった漁獲はありません。
テトに入り、こちらも生産は一時止まっています。
中国の短期間での大幅な価格の上げを受け、一部買いが入るシーンもありました。
しかし、オフシーズンといった事もあり、中国からシフトする程の数量ではありませんでした。
今後の中国側のオファー動向次第では、日本からの買いが集中する事も予想されますが、近年の漁獲状況、また寿司種、唐揚げなどを優先的に生産している体制の中、ボイルカットダコの生産自体が急増する事は予想し辛いと思われます。

その他凍魚

赤 魚

原料・製品ともに大きな変化はありません。
原料にしても製品にしても高値シーズンの為、実需のみの荷動きとなっています。
需要期ではありますが、上記要因もあり大きな荷動きは見受けられません。

い か

スルメイカ(船凍)

年末に八戸・小木ともに2011年度の水揚げは、ほぼ終了しました。
11月より軟調に推移していた浜値が一気に引き締まり、全サイズの相場が上がりました。
特に、16/20、21/25の中大型サイズの上げが激しく、16/20に至っては浜値3000円を越えました。また、中心サイズの26/30は特に加工用としてブロックが買い進まれ、同サイズIQFより浜値が高くなる逆転現象も一時ありました。
3月まではあまり需要も無く、今ある在庫から消化されると思われますが、その後新漁搬入まで(2012年7月?)は消化状況によって相場が形成されると思われます。

その他イカ

年明けムラサキイカ操業した船がありましたが、極端な不漁だった様です。
1月下旬より例年であれば本格的になるムラサキ漁が、今年はスルメイカ漁に変わる可能性が出てきました。但し、日本海のスルメイカも少ない様です。
一方、ペルーアカイカ漁はペルー政府からの2012年操業許可が下りず、中断している状態です。
このため、八戸上場したペルーイカの相場がサイズを問わず浜値が昨年同時期より約3割上昇しました。

ほたて貝

ホタテ貝柱

ホタテ貝柱は年末商戦で極度の販売不振だったことから、S~4Sを中心に若干相場下げとなりました。一粒単価で値ごろ感のある5S、6Sサイズに関しては、回転寿司、量販店での販売が好調だったことから在庫が薄い状況となっています。
輸出に関しては現在完全にストップ状態で、今後も大きく動く見込みは今の所期待薄の状況です。
今後の国内販売に関しては新物まで時間があることから緩やかに相場下がる見込みです。

ボイルホタテ

2L~Mの大型サイズが値崩れを起こしていたボイルホタテですが、ピーク時より¥200/kg程度下げたことにより順調な荷動きとなりました。浜・メーカーともに在庫が大方片付いてきたことにより価格は下げ止まり状態となっています。一方でSサイズ以下の中型~小型サイズは在庫が枯渇状態で新物待ちとなっています。新物に関しては2月頃より各社順次生産開始となる見込みですが、ヒネ在庫の無い中型・小型サイズの新物価格は¥850/kg~(大卸価格)と予想されます。

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