2012年1月号 (1/3) | ![]() |
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今年も余すところ僅かとなり、新年を迎えます。
おせち料理、お雑煮。よいものですね。
でも寒い晩には、旬魚の鍋料理もよいようです。
1月(正月)号をお届け致します。
国内への原料搬入が一段落しました。
価格は横這いからここにきて年内搬入シーズン物、トロール物に若干安値玉が見受けられますが、国産サバが不漁の為、ノルウェー原料相場は横這いに推移しています。
ノルウェー輸出統計では、日本向け約6万トン、中国向け約4万トンと昨年とほぼ同数量です。
中国製品は端境期ということもあり、やや強含み~横這いに。
また、年明け(新年)トロール漁は今のところ未定ですが、年内シーズン物より価格は弱含みに推移すると思われます。
製品市況としては、当用買い分のみの実需ベースでの推移と思われます。
12月ということもあり、また暖冬であったこともあり、荷動きはよくありません。
1月からの需要に期待します。
製品価格は概ね先月と変わりなく動いています。
(岩ダコ)
現地の漁模様は好転しておらず、旧正月を控えていることもあり、オファーも非常に取り辛い状況となっています。
現地浜値もジリ上がりしており、現地の強気な姿勢は崩れる事も無く、製品単価の上げも止まる様子はありません。
夏季の禁漁明けから価格が高騰したことが影響し、冬季需要も例年と比較しますと低調に推移しました。
需要減とはいえ、搬入量も減少している事から、旧正月を控え、年明けも品薄傾向は続く事が予想されます。
(真ダコ)
アフリカダコのジリ下げを受けても中国側の強気な姿勢は崩れず、岩ダコとの値差は保ったままの価格の上げとなっています。
荷動きに関しては、岩ダコと比較しても更に鈍くなることが予想され、今後搬入も岩ダコ以上に鈍る事が予想されます。
今シーズンの漁はほぼ終わっており、来春までまとまった漁獲はありません。
オーダー残のあるパッカーは、寿司ネタ・唐揚げ等中心に生産行っている模様です。
中国の長期的な不漁・高値を受け、来春シーズンが注目されますが、近年不漁が続いている状況から、現状大幅な価格の変動は期待できないと思われます。
漁も終盤を迎え、一時緩んでいた相場がまた確りとなり、特に16/20を中心とした大型サイズの浜値が上昇しました。
正月前の入船ラッシュもあまり期待出来ず、今の相場を維持して終了すると思われます。
年明けは6月からの出漁まで無く、今後は消化状況を睨みながらの相場形成となりますが年度末までは相場を左右する大きな要因は無く、持ち合いが続くと思われます。
年明け2月よりムラサキイカ漁が始まる予定です。
今年(2011年)は春漁、秋漁とも大不漁に終わり国内での原料が不足しています。
来年は好漁を期待したいところです。
また、中国船も出漁すると思われますので、こちらの動きにも注意が必要です。
オホーツク海沿岸のホタテ漁は前年比6%減の28万トン前後で終漁となり、歩留りがUPしたこともあり、製品ベースでは昨年並みの2万トン前後となる見込みです。
漁期前半は輸出が好調且つ、国内製品の品薄感から原貝価格、製品価格ともに堅調に推移しました。しかし漁期後半に入ると円高の影響により輸出が停滞し、国内販売も高値により荷動きが極端に悪くなっています。4Sサイズ以下は量販店や外食チェーンの引合いが強く堅調に推移していますが、一方でアソートの多いS~3Sサイズに関しては極端に売れ行きが悪く、為に相場弱含みとなっています。年末年始の売れ行き次第ではさらに相場が下がる局面も予想されます。
大型中心アソート(2L~M)で高値張り付きのボイルホタテ製品は、12月に入り相場の下落に拍車が掛かり、ピーク時より¥200~250/kg程度下落し、現在は¥600~700/kg(大卸価格)程度となっています。この値下がりを受けて、業務筋や外食チェーンなどではボイルホタテの取り扱いに意欲を見せています。一方で量販店では依然として粒単価が高く特売が組める価格帯にはなっていないとして取り扱いの意欲は低いままとなっている為、今後更なる下げも十分にあり得る状況です。アソートの少ない2S以下は既に産地には残っておらず、消費地にも残り僅かで高値(¥850/kg~)となっています。