2011年10月号 (1/3) | ![]() |
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台風一過、肌寒く、一気に本格的な秋となりました。
神無月には、秋祭り、運動会、文化祭、遠足、紅葉狩り等とイベントも盛り沢山です。
沿岸では、秋刀魚、秋鮭、鰯、鯵、鯖、烏賊、鰤、牡蠣等が旬を迎えています。
食欲の秋をご堪能下さい。
10月号をお届け致します。
メイン漁場はシェトランド沖(42・30)からノルウェー寄り(28)に移っています。
9/21時点の漁獲残枠は、総枠(182,827mt)、消化(124,093mt)で58,734mt(消化率67.87%)。
この内大型船は、総枠(126,818mt)、消化(83,678mt)、残43,140mt(消化率65.98%)。
ミニマムプライスは発表になりましたが、浜値オークション価格は12~13NOKと高騰のままで、パッカー唄値も高値レベルで、日本側と折り合いが付いていません。
必要数量の当用買いが若干先行しましたが、本格的な値決め交渉が注目されます。
九州各地及び山陰ともに、良質の真アジ原料のフリー玉は、ほぼ無しです。
今後10月中旬に掛けての西沖・山陰物に期待しますが鮮魚向け主体で浜高傾向です。
[ 韓国アジ ]
今期は日本同様良質の水揚げ少ない為、搬入量少なめです。
今後、忠武・済州島沖での水揚げが期待されます。
[ 台湾アジ ]
7月中旬より100/130g(尾)主体で水揚げ続きましたが、鮮度面の不安から対日向けは極僅か。
今後も真鯵漁は余り期待できませんが、10月以降の青鯵の水揚げが期待されます。
[ アイルランドアジ(陸凍) ]
現状フリー玉は無しです。新漁は10月中旬よりスタート予定です(国内搬入11月末~)。
[ ノルウェーアジ(陸凍) ]
現状フリー玉ほぼ無しです。新漁は10月中旬よりスタート予定です(国内搬入12月中旬~)。
[ オランダアジ(船凍) ]
需要が高い120~160尾型(20kg)の国内現物はほぼ無しです。
新漁9月末スタート予定ですが、MIN価格が過去最高値(US$1,600up)が確定しました。
国内搬入は早くても11月中旬が予想され、本格化は年明けから。
(岩ダコ)
国内品薄状態が続いています。主な要因としては中国での禁漁後の浜高、水揚げ不振が挙げられます。
禁漁明け(8月)以降の漁獲模様は芳しくなく、予想通りの高値スタートとなりました。
原料価格は禁漁前から更に約15%UP、昨年対比では約25%の上げとなっています。
この高値を受け、対日向けは各社様子見が続いており、国内品薄にさらに拍車が掛かっています。
冬季需要に向けて価格の上げは避けられない状況ですが、製品ベースで15~20%の値上げ幅になる為、年内は各社様子を見ながらの買い付けが続くことが予想されることから、需要減も十分考えられます。
(真ダコ)
岩ダコ同様、現地相場上がっています。
アフリカ原料の不振により、中国真ダコの引き合いが強まったことが大きな要因です。
岩ダコ同様20%以上の価格UPを現地側が打診してきており、こちらも需要の減少が懸念されます。
漁期も残すところあと約1ヶ月となりました。
例年通りですとこれから冬期~春先にかけて漁は大幅に減少します。
冷凍原料等のストックも少ない為、インドなどから原料搬入しているパッカーもある様です。
中国の禁漁後の高値を受け、引き合いが強まるところですが、それでも尚、ベトナムの方が高値であることから、対日向けは寿司種、唐揚げなどの製品やたこわさび向けの生カット等の生産が中心となり、ボイルカットダコの生産は年々減少の一途を辿っております。
しかし、中国の大幅な価格の上げを受け、価格差によってはベトナムへのシフトも十分に考えられます。
原料高騰から製品価格が急騰しています。
各社2ヶ月ほど前から価格改定を提示していましたが、8月中下旬よりほぼ新物原料コスト前後での製品価格に改定。製品価格で\100/kg前後の高騰となっており、ここまでの高値の為、市場のシュリンク懸念から各社原料買付の減少も想定されます。
9月に入り例年のことですが、台風が日本近海に次々接近し漁も途切れがちになり、また漁場も時化のあと都度変わっているのが現状です。
型は漸く大きくなりつつあり200/250g中心から250/300g主体となってきました。
ただ、相場は入船が集中しないことなどで確りとしています。
また、漁場が北にあるということで函館や八戸の水揚げが断然多く、小木には殆どの船が水揚げをしていません。
今後も漁場を探しながらの操業となりますので、サイズアソートや水揚げ港など都度変わっていくと思われます。
本紫イカは、7月までの夏漁で700tあまりしか獲れず大不漁で終わりました。
中国船は終盤に漁があった模様ですが、全体的には品薄状態が続くと思われます。
次の漁は年明け、例年通りですと1月後半出漁し帰港は3月までとなります。
3月に戻った船はドッグ入りして5月中旬からの出漁に備えます。
一方、ペルーアカイカは全体の漁模様は極めて悪く、また需要の多い小型サイズは殆ど無く、1尾、2尾といった大型サイズが大半です。
今後、日本搬入は途切れがちになり、相場は確りとした状態が続くと思われます。
今期のホタテ貝柱は原料ベースでは昨年実績を3万MTも下回った37万8,000MTの計画ですが、歩留まりが2%前後高いことから、製品ベースでは昨年を約2,000MT上回る2万2,000MTとなる見通しです。アソートは3S・4Sサイズで全体の約60%を占めており、2Sサイズ以上は約15%、5Sサイズ以下は約25%となっています。価格は昨年の高値の流れを引き継いでおり、粒単価の安い小型に人気が集中しています。今後も国内では小型サイズを中心とした荷動きが予想されます。一方輸出はこの円高環境ですが、相変わらずアメリカに加え中国からの引合いも強い為、今後も相場は底堅く推移するものと考えられます。
昨シーズンのスタート時より4割UPでスタートした今シーズンのボイル向けホタテ漁はほぼ終漁となりました。今期の生産量は昨年より3,500MT少ない10,000MT。減産による高値、且つ大型アソート(2L、Lが全体の70%を占める)の為製品の荷動きは非常に悪く、2L、Lサイズは相場弱含み(大卸価格¥800/kg~)となっています。一方でアソートの少ないSサイズ以下は品薄・高値張り付き状態となっています。4S、5Sサイズは既に皆無で、価格訴求し易い小さいサイズから順に消化されている状況です。