2011年7月号 (1/3) | ![]() |
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暑い日が続きます。
7月の誕生花は百合とトルコ桔梗。
でも、何となく個人的には、北ではラベンダー、南ではブーゲンビリア、本州では朝顔、向日葵、百日紅が思い浮かびます。
太陽の日差しを一杯受けて咲き誇る花に負けずに暑さを乗り切りたいものです。
半夏生(7月2日)に蛸、祇園祭り(7月17日)に鱧、土用の丑(7月21日)に鰻が身体に良いようです。
7月号をお届け致します。
時期的な理由と震災の影響で国産サバの出回りが少なく、ノルウェー原料の荷動きが堅調です。
8月から現地新物漁がスタートしますが、他の輸入凍魚が軒並み価格急上昇する中、今後のノルウェーサバの価格動向が注目されます。
原料:G6、3-500サイズ現物薄
製品:25入り以上の大型サイズ現物薄、小型サイズ販売堅調
[ 対馬海区 ]
6月中旬よりヨコワ(メジマグロ)主体にギリ・ローソクサバ主体の水揚げ。今期は良質の対馬アジの水揚げはほぼ絶望と思われます。
[ 西沖海区 ]
対馬にてヨコワが見えた為、殆どの船団が対馬に移動しており、操業船無し。
[ 東海海区 ]
先闇迄は比較的水揚げ量が多かったが、今闇に入り水揚げ量少なく、ほぼ鮮魚向けとなっています。8月に入ると順番に定期ドック入りする為、今闇貧漁が続くとしたら、冷凍向け数量が激減する可能性有り。
[ 山陰地区(浜田・境港) ]
対馬同様、大型船はヨコワ主体の水揚げ。各地地元近海船も纏まったサジの水揚げは無し。
[ ノルウェー陸冷物 ]
400g up・300/400g型共に現物少なく、大卸相場¥200~220/kgと強含みです。
[ アイルランド陸冷物 ]
昨期は搬入量少なく、ほぼ消化済みです。
[ オランダ・イギリス・ドイツ・フランス船凍物 ]
Channel産は、小型サイズ以外は現物少なく、大卸相場¥190~210/kgと強含みです。
西アイル産は、年明け漁獲物がほぼ搬入終了し、大卸相場¥170~190/kgと横ばいです。
(岩ダコ)
現地禁漁中で原料在庫も少ない為、新規オファーは非常に取り辛い状況であり、オファーは近年に無いほど高騰しています。($1.0~2.0/kg up)
製品相場の上げを受け、GW明け~6月の荷動きはやや鈍かったのですが、これからの夏季需要で引き合いが強くなる事が予想される中、禁漁明け(8月見込み)までは纏まった搬入は望めない為、供給面での不安は拭えない状況です。
新漁も高値スタートが予想されますので、十分に注意が必要です。
(真ダコ)
岩ダコ相場の高騰を受け、真ダコ製品も価格上がっています。
荷動きは、岩ダコと比較しても更に鈍い為、今以上の高値であれば今後更に荷動きは鈍化すると思われます。
燃油高による出漁減、漁獲エリアの縮小、資源の減少など様々な要因がありますが、依然現地からのオファーは取り辛く、相場はジリ上がりしています。
EU、中国などの他国の買いも強く、またインドネシア地域でのシマダコ漁も不振の為、現地相場が下がる要因が見つからない状況です。
チャイナフリーの顧客向けに高値の製品の搬入は若干あるようですが、今期はこの状況が続くことが予想されます。
イルミンガー海域でのアイスランド船1次航及びロシア船は結局高値での買付になった模様です。
国内製品・中国在庫原料も底を付いていた為、買付せざるを得ない状況であり、昨シーズンより¥100前後高くなっており、製品ベースでどの程度上げていくのか注目されるところです。
この為、DAPも連れ高になることが予想され、今シーズンの赤魚市況は大変厳しいシーズンになると思われます。
6月初めに小木船団が出漁しました。
現在の漁模様は小型(61/70 ~ )中心で、数量はあまり良くない様です。
近海の生イカも成長が遅く、まだ100g台のものが中心で漁も纏まっていません。
また、漁場も昨年同時期は北海道の太平洋側まで形成されていたものが、今年はまだ新潟沖までとなっており、北上も遅れている様です。
この様な状況ですので、今残っている少ない在庫も慎重な取り扱いをして活発な商いにはなっていません。
本格的な漁はまだまだ先とはいえ、滑り出しが順調とはいえず今後に不安を残す漁模様になっています。
本紫イカ漁は先月八戸船団を中心に27隻の漁船が出漁しました。
2月に漁が形成された宮古沖などを探索しても魚の反応が無く、昨年同様ミッドウェー海域まで航海していますが、まだ不漁の様です。
この海域には中国船もいましたが、極端な薄漁のため引き上げたという情報もあります。
このままいけば、夏頃から今まで以上に製品が逼迫し、供給が不安定になり、また相場も上昇すると思われます。
また、これを受けてペルーアカイカの製品価格も強含みになってきています。
産地ヒネ在庫は払拭し、消費地のヒネ在庫もほぼ底を突いており、サイズを問わず品薄状態となっています。オホーツク海の各地区に於いて本操業が開始されており、天候にも恵まれ、順調な水揚げとなっています。また、歩留まりも昨年の10%前後から今年は13%超えとなっている為、サイズアソートは3S中心で、3S~5Sで全体の約85%となっており、昨年より若干ですが大型寄りとなっています。シーズン前は原発事故の影響により輸出は難しいと考えられていた為、国内在庫が滞留し相場下げの様相を呈していましたが、ここにきて北米や中国からの引合いも例年通り出てきており、再び原貝価格も強含みとなっています。新物の製品が市場に出回るまでにはあと1~2ケ月程度を要しますが、価格は昨年物を引き継ぐ形となる見込みです。
今年のボイルホタテは原貝水揚げの激減に伴い、製品ベースで昨年対比約65%の10,000MT前後になる見込みです。昨年は高値ながらも業務筋ではサイズを落とすことにより粒単価が抑えられて消化が進みました。しかし今年は中心アソートが2L、Lサイズとなっており、Mサイズ以下が殆ど無い状況。高値・大型偏重の為、粒単価が高く価格訴求し辛く荷動きは非常に鈍い状況。ただ大型サイズは夏のBBQ向けで使用される為、今後は荷動きが次第に活発になる見込みですが、秋以降は不透明です。