水産マンスリーレポート

2014年11月号 (3/3)

商品情報

海 老

ブラックタイガー:BT

BTは前月より大きな動きが無く、産地を問わずアメリカ・EUの引合いが強く、強含みとなり、日本が買い負けしている状況です。この状況は今後も続くと思われます。
ベトナムでは、加工品向けの自国の原料調達が困難な為、インド等から買い付け手当を継続中です。
年末需要期に向けて、取り扱いにご注意下さい。

バナメイ:VAN

タイでは、EMSが蔓延しており、収束の目処が経っていません。
また、工場稼働は先月から大きな変化が無く、生産の見通しが不透明な工場が増加しています。
その為、加工品の製造はベトナム・インドネシアに集中しており、強含みな状況が続いています。
インドでは、抗生物質によりEU向けがシップバックになった模様です。
その為、同国他エリアへシフトし対応しており、オファーが取り難い環境となっています。
また、対米輸出は昨対比115%とも言われ、相場下支えとなっています。

天然:フラワー、ホワイト

オーストラリアの今期の秋漁(8~11月)は例年並みの漁獲量ではあるものの、為替の影響により昨年から強含みな状況となっています。
その為、搬入量が減少すると予想されます。最需要期である年末の取り扱いにご注意下さい。
アルゼンチン赤エビはスペイン・中国向けの引合いが強く、現地は強含みな状況となっています。
円安からも、今後搬入する現物は横這い~強含みとなる予想です。

《 国 内 相 場 状 況 》

殻付無頭・有頭原料

先月同様で、特に大型(4/6~13/15サイズ)中心に品薄状況が続いています。
その為、纏まった数量でのオファーが取り難い状況となっています。
各産地の状況悪化を受け、フィリピン・マレーシアへ産地変更して取り扱いを行うユーザーも増加中です。

むきえび等 製品

現地価格の高騰を受け、各製品とも現状横這い~若干強含み状況ですが、今後、最需要期である年末に向け強含みな状況は必至です。
特に大型サイズを使用する加工品は、原料不足により値上げが必至な状況です。

か に

ズワイガニ

アメリカ(アラスカ オピリオ種)

2014年度の漁獲枠の発表がありました。
セクション換算19,600tです。一昨年の同レベルとなりました。
消費の指針として、アメリカ国内で15,000mt、日本では5~8,000mtの消費が見込まれます。しかしながら、昨年に続きサイズ組成が課題で、約7割が5-8OZと小型化している様です。今後、年末に向けて現地PACKERとの価格交渉がスタートします。今後の価格に注意が必要です。

アメリカ(アラスカ バルダイ種)

昨年、久しぶりにアラスカ沖で約900mt(セクション換算)枠の発表がありましたが、今年、それを大きく上回る約4,300mt(セクション換算)の発表がありました。
焦点はセクションの大きさです。大型サイズでなければ日本への拡販が望めない為、採算ベースになりません。また、今年はタラバガニ漁の後の11月後半から漁が行われる為、年内の国内搬入が可能になりますので、今後注意が必要です。

ロシア(オホーツク海)

船凍品・・・春漁の高値が維持され加工用として高値である為、荷動きは悪い状況です。10月になって若干量の取引がありましたが、小型の組成である為、春漁の高値から安価で取引されました。今後、日ロ密漁密輸出防止協定締結に向けての動きや、国内の業務筋の手当てが始まる為、高値相場から緩やかな下げ価格で維持すると予想します。

タラバガニ

アメリカ(ブリストル)

10月15日から始まりました。漁獲枠は昨対9%増の2,500mt(セクション換算)昨年2,315mtと、昨年に続き微増となりました。
今後搬入される組成が課題です。漁の初めはフジツボが多く大型サイズの組成でしたが、順調に続く中で、やや小型のものが散見されるようです。
パッカーとの成約価格はus$13.00/lbs。昨年よりもus$0.50/lbs下がりましたが、為替が円安である為、昨年を上回る買付価格となります。新物は早ければ11月中旬の搬入が見込まれ年内の販売に拍車がかかる商材です。

ロシア

9月、北オホーツク(アヤン地区)では、ほぼ満枠の漁が行われました。大半がSサイズで小型であった為、加工業者向けで取引が行われました。9月に入っても西カムチャッカ物の搬入の見込みが薄く、国内在庫のフリー在庫も無い為、相場はやや強含みで推移しています。今後の搬入に注意が必要です。

鮮魚

養殖カンパチ

養殖カンパチの築地市場の卸値は¥1,050~1,150/㎏で、前月より¥50/㎏程度安くなっています。
8月以降は3か月連続で値下がりしていますが、荷動きは低調となっています。
春先から夏場にかけて一時¥1,300/㎏を超え、量販店・回転寿司勢は渋々使用してはいましたが、ここにきて¥100~150/㎏安い養殖ハマチの出荷が始まったことと、日本各地で天然ブリ類の水揚げが増えてきたことから、完全に売り場を無くしている状況となっています。
今後は更に養殖ハマチ・天然ブリ類共に出荷が増えてくる見込みで、カンパチは更に相場安になる見込みです。

養殖ハマチ

10月より鹿児島県牛根地区を皮切りに新物の出荷が開始された養殖ハマチですが、現行の築地市場の卸値は¥900~1,000/㎏となっています。
サイズは4.0~5.0㎏中心と、昨年並みです。
カンパチの代替品として引き合いがある一方で、日本各地で天然ブリ類の水揚げも好調で荷動きは決して良いとは言えない状況となっています。
今年は全国的に在池量が少ないことから、大幅に相場を下げて、数量を捌かそうとする動きは少ないと考えられていますが、天然ブリ類の水揚げ次第では売り場を奪われる為、今後は相場横這いから若干の下げとなる見込みです。

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